降圧薬を継続服用すると認知症になるのか?

神経細胞が破壊された脳のイメージ認知症は何らかの原因によって、脳の神経細胞が破壊されてしまったり、劣化することなどによって発症します。これを防ぐためには、ひとつには脳の神経細胞が活発に働くことができるよう、脳の血流がスムーズな状態を保ち、きちんと脳に栄養を届けることが必要です。ところで血圧を下げるための降圧薬には、血液を全身に送り出す心臓のポンプ機能の強さを穏やかにする作用を持ったものや、血管の収縮を抑制しかわりに血管を拡張させ、血の流れを穏やかにする作用を持ったものがあります。こうした作用によって、高すぎる血圧を下げると言うわけです。高血圧は心疾患や脳血管疾患などの発症リスクを高める要因です。そして脳血管疾患は脳血管にダメージを与えるため、脳血管性認知症を発症させる要因とも言えます。
ですから、降圧薬を使用して血圧を調整することは非常に重要なことです。ただし降圧薬の作用によって、全身に送り出される血液の量が低下する、それによって脳に供給される血液や酸素の量も低下するため、脳の神経細胞の働きが衰えがちになると言う可能性は否定できません。そのため降圧薬を長期間使用し続けた人は、そうでない人に比べると多い割合で、将来的に認知症になる可能性が高い状態にあると言う調査結果も出されています。実際、降圧薬を服用している人にとっては、これは少し不安な話題かもしれません。
しかしだからと言って、医師から処方された降圧薬の服用を自己判断で止めるのはNGです。人によっては脳卒中や狭心症などが発症するおそれもあるためです。降圧薬はあくまでも一時的に血圧を下げる作用を持った薬であり、ずっと血圧を安定させ続けるためには、やはり生活習慣の見直しと改善が最も望ましいのも確かなことです。ですから不安な方は、医師に相談してみるのも方法です。