降圧薬の主な特徴

薬を飲むシニア日本においては高血圧患者が成人の30%以上を占めるようになっており、国民的な疾患の一つとしての様相を呈してきています。高血圧は目立った自覚症状を伴わずに進行することも多いため、医療機関にかかっていない潜在的な患者を含めると半数近くに及ぶのではないかとも考えられている疾患です。自覚症状こそ顕著ではないものの、合併症のリスクが高いことから早期発見、早期治療が求められるのが高血圧であり、定期的に血圧検査を行うことが求められるようになっています。その治療に用いられるのが降圧薬です。降圧薬には多数の種類が知られていますが、共通して言える特徴は血圧を低下させることによって高血圧による合併症の発症を予防することができるということです。
カルシウム拮抗薬、利尿剤、β遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシン2受容体拮抗薬など、作用するメカニズムの違いによって分類がなされていますが、最終的に降圧をもたらす作用は血管拡張や余分な水分の排出であるというのが一般的です。
血中の薬物濃度に比例して効果が高まるというのも全体として共通しています。しかし、降圧薬として用いられるためには血圧を下げる効果だけでは不十分であり、持続的に効果があることが必要とされます。高血圧患者の血圧を一日を通じて正常な状態に維持しなければならないからであり、一日に一回の服用で良いといような長時間作用型のものが多いのが特徴となっています。高血圧は自覚症状がないことが多いため、飲み忘れをするケースも多いことから、服用回数が少なくても効果が持続できるということが重視されて開発が行われてきているのです。こういった点が多くの降圧薬に共通する特徴となっています。