動脈硬化予防の為の降圧治療などに使うフローラン

高血圧としてよく知られるようになったのは生活習慣病の一つとしてのものであり、欧米的な生活習慣が原因となって生じているものと考えられています。その患者数は多く、日本においても国民病と評されることも多くなってきました。患者こそ多いものの、その多くは高血圧という様々な合併症のリスクファクターを持っているだけであって、生活に支障があるわけでもなく、生活習慣の見直しをしていくことによって降圧を行うことができるという希望を持って生活していくことができます。
高血圧は動脈硬化のリスクファクターとしてよく知られており、動脈硬化を未然に防ぐために降圧薬を使用して血圧のコントロールが行われますが、生活習慣が原因となる高血圧では比較的その管理が容易であるケースが多いのも不幸中の幸いとなっています。一方、肺動脈性肺高血圧症のような二次性高血圧も知られており、こういった場合の方が深刻な状況になることが多いのが実情です。基礎疾患があることによって高血圧がもたらされているというのが二次性高血圧であり、肺動脈性肺高血圧症は肺の動脈硬化などが原因となってその狭窄や閉塞が起きてしまっていることが原因となって高血圧が生じている疾患です。肺動脈の狭窄や閉塞の原因によって適切な薬物療法が行われることにより降圧が試みられますが、著効を示さないこともよくあります。そういった際にはフローランが用いられて治療が行われることになります。
フローランはプロスタグランジン製剤の一種であり、持続的に静注することによって強力な血小板凝集抑制作用と血管拡張作用とを示します。フローランは在宅での使用も保険適用がなされるようになり、これによって入院生活をせずとも治療が行えるようになってきているのが肺動脈性肺高血圧症治療の現状です。